「まだない」と「存在できない」を分ける|「存在しない」を考える〈第3回〉
いま存在しないものは、これからも作れないのだろうか。永久スマホの数量モデルから、保存則と熱力学第二法則、再び飛ぶロケットへ。「まだない」と「存在できない」を分けることで、何を変え、何に挑戦するかを考える。
テーマ
無限にも大きさの違いがある? 偶然の中にも規則はある? 数や形をめぐる身近な疑問から、数学の世界へ踏み出します。ひとつの発想で、別々に見えたものがつながり、複雑なものがすっきり見えてくる。図や具体例、ときには哲学や科学とのつながりを手がかりに、筋道をたどる面白さと、思いがけない美しさに触れていきます。
いま存在しないものは、これからも作れないのだろうか。永久スマホの数量モデルから、保存則と熱力学第二法則、再び飛ぶロケットへ。「まだない」と「存在できない」を分けることで、何を変え、何に挑戦するかを考える。
丸くて四角いクッキーの型。注文は書けるが、型は作れない。それでも「その型は丸い」と言ってよいのか。マイノングとラッセルを手掛かりに考えると、存在しないものの扱い方で、語れる性質も、認められる推論も変わる。連載「存在しない」を考える、第2回。
丸い四角形、充電しなくても電池が減らないスマホ、シャーロック・ホームズ。どれも存在しないが、「ない」の事情はそれぞれ違う。しかも僕たちは、ないはずのものを分類し、語り合える。「ない」とは何なのだろう。連載「存在しない」を考える、第1回。
三角形の内角和が270度になる世界と、どうしても完成しない一冊の目録。二つの話から、数学の正しさを支える前提を見つめる。前提を考えるところにも、人の想像力がある。そう気づくと、遠い存在に見えていた数学が、少し身近で愛おしくなってくる。
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